金曜日、祝日。

史哉さんとのデートの日。

空はどんより曇り空。

私の心も曇り空。


待ち合わせは最初に話した駅前のカフェ。

私は、30分くらい前からいた。

異常な興奮だった。


心臓はバクバクしてた。

毛穴という毛穴から汗が吹き出しそうだった。

それを必死に抑えてた。



「あれっ、ゆめちゃん?」




「史哉、さん……」