「ごめんなさい、遅刻して。」


「ううん、僕もさっき来たところだったからちょうど良かったよ。行こうか。」


今日は2度目のデートの日だった。



〝デート〟



なんて呼んでいいのかわからないけど……やっぱりデートなのかな……。


私が悶々と考えていると……


「ゆめちゃん?」


「ほえっ!?」


あ、しまった!気が抜けて変な返事をしてしまったぁぁあ!!史哉さんを見れないよ…。


「ゆめちゃん、かわいい。」


「へ?」


「その服とか、今日のために選んで来てくれたんでしょう?すごくすごくかわいい」



……え、今、史哉さんにかわいいって言われた?いやいやいやいや、ちょっと待てよ…私が子どもじみてて可笑しいなって意味で言ったのかも……だってほら、私…史哉さんには言ってないけど中学生だし。



「なんでそんなに難しい顔してるの?」


「…だって私がかわいいとかありえないし。」


「ゆめちゃんはほかの女の子よりかわいいって自信持ってもいいと思うけどな。」


「えぇっ!?うそでしょっ!」


「嘘じゃないよ。ほんとほんと!」


「からかってたりしない?」


私は史哉さんの顔をじっと見た。


顔立ちが整い過ぎて見とれてしまいそうになった。その顔反則!



「からかってないよ。ほんと!信じて~!」