今日は高校の入学式。
同じ高校に進んだ友達は誰もいない。
それもそのはず
私はこの高校入学を機に埼玉県から神奈川県へ引っ越した。
今まで幼稚園の頃から祖母の家にお世話になってたけど、これからは両親の家で暮らすことになる。
別に不仲とかじゃないよ?(笑)
みんなには両親の仕事が忙しいからとかなんとか言ってごまかしてた。まあほんとと言えば本当なんだけど。
両親は芸能人。
しかも結構テレビに出てるような。
こないだもお父さんはドラマでてたし (笑)

でもこれが自慢にはならない。

小さい頃の記憶は寂しいしかない。
一緒に遊べない。
一緒にいれない。

今だったら大したことなくても
幼い私は寂しくて仕方なかった。

別に寂しいなら寂しいっていえば?って言われそうだけど、
案外そうはいかないんだよ(笑)

一度だけ
お父さんのイベントに参加したことがある。
周りはお父さんのファンのひとばかり。
皆目をキラキラさせて
ほんとに幸せそうで
楽しそう

私の両親は超がつくほど甘々(笑)そして過保護。
私のいうことは何でも聞いてくれてた。

だから
本当に思ったことはいえなくなっちゃった(笑)


私が
寂しい、仕事に行かないでって言ったら
間違いなく行かなくなる。
もしかしたら辞めるかもしれない。

もし辞めたらあのファンの人達はどうなる?
きっと寂しくなる。
悲しくなる。

だったら、
私一人が我慢しよう。


このころからだと思う。
本心を隠すようになったのは。

小学生の頃はそれなりに友達もいた。
皆の前ではいいこでいた。
つくっていた。


でも中学校ではそうはいかなくなった。
両親が芸能人である私はそれなりに顔が整っているらしく、
よく告白されるようになった。
あるとき、学年で一番モテていた子に告白された。
恥ずかしながら、いまだに初恋したことのない私はその告白を断った。
でも、それが始まりだった。
その男の子のことが好きだった女子にいろいろ言われるようになった。
可愛いからって調子乗るなとか
いいこぶってるとかね。

いいこぶってるは図星すぎて
何も言えなかった。

そのままどんどん友達はいなくなった。

なにもかもどうでもよくなって、
めんどくさくなって、
学校には行っていたけど、
存在しないも同然なくらい影をけして過ごしてた。

今回引っ越しが決まって、
誰も知らないところでのスタート。
期待しないようにしてるけど、
ほんとはちょっぴり
高校は楽しく過ごせるんじゃないかって
思ってしまっている自分がいて
やんなっちゃう(笑)

誰にも目をつけられないように頑張ろう。
そう心にきめていた。