RUN! ~typeA~

「はいはいそこで終わりな。
ほら行くぞー。悪友3名様ごあんなーい」

「「はーい」」


止めに入った和也の言葉に、あたしとコウは手をあげて元気に答えてみる。
こんなバカみたいな、おふざけも結構楽しい。

手をあげて先導する和也についていくと、ぴたりと立ち止まった。


「・・・んじゃ、玲子頼むわ」

「わからないなら先頭きらない」

「へいへい」


肩をすくめた和也の横を通って、玲子が先頭に立つ。

砂利を踏む音、磯の香りに眩しいほど照りつける太陽。







南の島の景色に、あたしたちは溶け込んだ。