「じゃーな片桐」
「ちょっと……っ‼」
馬鹿にするだけして去っていこうとする2人に、私は駆け寄った。
「女の子1人で掃除してるって言うのに手伝ってくれない訳ー!?そんなひどい男だったっけ?2人ともっ」
可愛くない言い方だけど、今は仕方ない。
ムカつく方が勝ってる。
嫌味には嫌味で返してやるっ。
「えーめんどくせー」
ダルそうな遼也に対して、さらに苛立ちが込み上げてくる。
こいつは……っ‼
そんな遼也を無視して私は魁に視線を移す。
少し悩んでいる様子だ。
「……ったく。しゃあねぇな」
頭をポリポリと掻きながらこちらへ向かってくる魁。
え、嘘……ほんとに?
「早くやるぞ」
私を見下ろすと、ポンと私の頭の上に手を置いた。
魁……手伝ってくれるの?
嬉しくて顔が赤くなっているのがすぐにわかった。



