「私ね……こんなに人の恋に熱くなるの初めてかも。今まで相談されてきても、別に私にとってはどうでもいいとしか思えなかった。経験なかったからいいアドバイスも出来なかったし。
でもね?桜綾は違う。桜綾の純粋な気持ち、1人の人をひたすらに思う一途な気持ち、絶対に諦めないって思う強い気持ち。それが嘘だなんて、そんなに脆い気持ちだったなんて、思いたくない‼」
「瞳……」
どうして泣くの?
どうして泣いてくれるの?
私の……為なの……?
「私は今まで片想いしてきた時、自分に自信がなくてすぐに諦めてた。だからすっごく好きだった人を明菜にとられた時があったけど、仕方ないって思ってた。ちゃんと素直になれなかった自分が悪いって。消極的で、何も出来なかったのが悪いんだって、ずっと思ってた」
いつしか瞳の目は、真っ赤に充血していて涙が溢れ出ていた。
「だけど、桜綾の恋を知ってから凄く今までの自分が恥ずかしくなって。好きな人がいるって知ったら、私はすぐに諦めてた。両思いなんだったら尚更。だけど桜綾は、それでも諦めようとしなかったでしょ?絶対に負けない‼って、あれだけ頑張ってたじゃない」



