好きが涙に変わって溢れてく。


その言葉を聞いた時、明菜に対して嫉妬と少しの怒りを覚えた。


魁は明菜の事が好きなんだから、そんな事言って魁を奪っていかないでって。


私の事を応援してくれてるなら、そんな事言わないでって。



もちろんそれは私のワガママだってわかってるし、明菜は誰にでも優しいから仕方ない。


でも、もし明菜が魁の気持ちに気付いたら、魁の元へ気持ちがいってしまいそうで凄く怖かったから。




「明菜はどう?」


「んー微妙。ケンカばっかりしてる。でも、別れたくない」


だから、お願いだから今の彼氏と別れないで。

そう思ってしまった。



私から魁を奪わないで……


魁の気持ちも無視してる、私って本当に最低だと思う。


だけど、私は魁を応援出来ない。



どうしても魁が好きだから――……