好きが涙に変わって溢れてく。



*****


魁――

どこにいるの……?




「魁っ‼‼」



さっきからずっと、胸騒ぎがしてるの。

嫌なことしかもう浮かんでこないよ。


だってもう泣いてるもん。



心配で、不安で、どうしたらいいのかわからない。


早く、あなたに会いたい。




「魁ー‼」



もう恥ずかしくない。


周りに誰がいても、誰に見られても

あなたを見つける為なら、何でもするよ。






休むことなくひたすら走り続けて、私は学校付近まで戻ってきていた。


学校にいることはないとわかってるけど、誰か何か知ってる人に会うんじゃないかって思ったから。




――すると。



「っ‼」



見えた。人影が2つ。


校門の所に女子が壁に寄りかかって何かを話している。


私の方には背を向けている女達に、私は静かに近付いた。





「……あの」


「まじかよ……まさかこんなことになるなんて……」



聞こえたのは1人の声。


どこかで聞いたことある声だと思ったら、それは、明菜と一緒にいた女達。

……つまり、私の写真を撮った時にいた女2人だ。



声をかけることに躊躇していると、彼女の口から信じられない言葉が出た。





「ヤバいよ……、このままじゃ絶対に死ぬよ」


「警察に言う?」


「そんなことしたら今度は私たちが殺されるって、あいつらまじ何するかわかんないもん……」



これってもしかして……



「まさか明菜がそんな子だったなんて……」



“明菜”って聞いて確信した。


彼女たちが今話しているのは……




「ねぇ‼それってどこ‼」



バッと勢いよく振り向いた2人は、私の姿を見るなり目を大きく見開かせる。




「「桜綾……っ」」



だけど前みたいな剣幕した雰囲気ではなく、どちらかといえば申し訳なさそうな。




「ご、こめん。私らずっと桜綾に酷いこと言って」


「まさか明菜があんな性格してるとは知らなくて……」



ってことは、やっとわかったんだ。

明菜のこと。