「っ‼ぐっ……」
突然後ろから殴られ、地面に膝をついた。
「死んじゃうかもねぇ……?」
クスクス笑うと、明菜は俺達から距離を置く。
変わりに4人の男が俺に近付いてくる。
「まぁ、そういうことだ。俺らお前に前の時の借りあるからさぁ。下手したらホントに死ぬかもな?」
手に持っている棒でポンポン自分の肩を叩きながら、ゲラゲラと笑い出す。
怒りは止まらず、俺は立ち上がった。
「死ぬ?笑わせんなよ。だったら俺が先にお前ら全員殺してやるよ」
絶対に負ける訳にはいかない。
例え相手が何人だろうと、負けを認めることはできない。
目の前にいた金髪の男が舌打ちをしながら俺の眼前までくると、ボソッと呟いた。
「やれるもんならやってみろよ」
その言葉と同時に、奴らが一斉に俺に殴りかかってきた。
明菜はその光景を、じっと楽しそうに見つめている。
何が何でも絶対に殺られねぇ
俺には、守るべき物があるから。
片桐。
絶対に、約束は守る。
こんなことになっちまったけど
でも必ず、お前の笑顔取り戻すから。
これが俺の、俺なりの
お前の守り方だから――……
いいよな?
こんな俺だけど、許してくれるよな……?