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――そうして、話をしたりして約2時間程経過した時。
「……どうしたの?」
「へ?何が?」
「そわそわしてるから」
知らぬ間にキョロキョロしていて、尊琉君が不思議そうに私を見ている。
「や、やっぱり!?トイレ我慢してたからちょっと行ってくるね‼」
慌てて席を立って、いかにもそういう演技をして私はトイレに向かった。
わからないように、ポケットにスマホを忍び込ませておいて。
もちろん我慢してたなんて嘘で。
蓋のしてある便座の上に腰を下ろして、スマホを取り出した。
もうすぐ時刻は4時になる。
一方的な電話の切り方をしたせいか、彩葉からの連絡は何も入ってなかった。
彩葉も怒ってるに違いない。
魁……大丈夫かな。
本当は気になって気になって仕方ない。
もし魁の身に何かあったらって、嫌な方向にばかり考えてしまうから。
聞きたいけど今更聞けない。
どうか無事でありますようにと、祈ることしか出来なかった。
あまり長居しすぎると逆に怪しまれると思い、私はスマホに祈るように手を合わせるとまた自分の部屋に戻った。
「ご、ゴメンね‼おまたせっ」
2時間経ってもやっぱり食欲は戻らなくて、お菓子は殆ど余っている。
「まだお腹空かないの?」
「うん……、いっぱい食べたから」
「ふーん」
嘘だと見抜かれないように、絶対に目を合わそうとはしない。
そんな時でも、どうしても手が伸びてしまうのはスマホだ。
何回もディスプレイを確認してみても、何の連絡もない。
もう冬だし、陽はすぐに落ちる。
まだ沈まない内に見つかってほしい。



