それは本当に、嘘だと思ってしまうくらい、信じられない言葉だった。
「――な、何……言ってんの……?」
だってそうでしょう?
そんなこと考えられない。
そもそも魁は何で、写真の事――……
『魁はもう全部知ってるの。写真のことも、明菜の本性も、全部』
どうして――?
『偶然聞いたらしいのよ。明菜が瞳と喋ってる所。その時に写真のことも言ってたって』
魁が、全部知ってる?
何もかも全て、わかってる?
『魁がキレて明菜にカメラの場所を問い詰めたけど、「知らない」の一点張りでわからなかったって。だから調べることにしたらしいのよ。遼也と一緒に』
『毎日放課後に明菜達にはわからないように聞き込みしてたって』と付け足し、詳しく教えてくれた。
そっか……だから遼也も最近忙しいって言ってたんだ。
『明菜は明菜で、自分から離れたら写真バラまくって魁を脅したみたいで、別れられなかったんだって……』
「そん、な……」
“俺が好きなのはお前だよ”
“これからもずっと、お前だけだ”
あの言葉は、本当だったんだ――。
『桜綾には言うなって言われてたけど、あいつがまさか1人で乗り込んでいくなんて知らなくて。遼也と2人だったら何とかなるかもって思ったけど、さすがに1人じゃ無理だと思って、桜綾に何か言ってないかと思って電話したの』
「じゃあ今探してるの……?」
『そう。遼也と2人で探してるんだけど、どこか全然わかんないのよ……っ』
そんな……っ。1人で乗り込んでいくなんて危険すぎる。
それに誰も巻き込みたくなかったのに……っ
魁――……
『ねぇ‼桜綾も一緒に探してくれない!?』
「う……」
“うん”って言いそうになったけど、でもすぐに尊琉君の顔が浮かんだ。
「ダメだ……っ、私、今から尊琉君と会うのっ」



