彩葉が優しく頭を撫でてくれるけど、その答えは見つからない。
「わかんない……っ、わかんないけど……辛いの」
頭がおかしくなりそうなくらい、痛い。
色んな思いが、駆け巡ってる。
写真のこと
明菜のこと
魁のこと
尊琉君のこと。
全部が混ざり合って、わからない。
「写真……。裸の写真取られて、魁と喋ったらバラまくって……明菜が……」
彩葉の腕にしがみついて、私はちゃんと言葉にした。
思い出すのは辛いけど、でも信じてるから全部話そう。
「男も3人いて、抵抗したけどかなわなくて……っ、どうしたらいいのかわからなくて……っ。
尊琉君が取り返しに行くって言ってくれたけど、危険なめに合わせたくない……っ」
私1人で何とかするしかないってわかってるのに、怖くて体が動いてくれない。
誰かに傍にいてもらわなきゃ、怖くてたまらない。
「尊琉君、ずっと優しくしてくれて……っ、傍にいてくれて……っ、だから絶対に巻き込みたくないのっ」
ずっと泣きじゃくる私の話を、3人は黙って聞いてくれていた。
「前からずっと桜綾の様子がおかしくて心配してたの。誰にも言えなくて今まで耐えてきたんだよね……。すぐに気付いてあげられなくて、ゴメンね」
言葉にならなくて、私は何度も首を横に振る。
私だって心配かけたくなかったから言わなかったんだよ。
だから謝らないで……
その気持ちだけで、十分だから。
「絶対にそんなことさせない。明菜のやつ、いくらなんでもやりすぎよ」
「そこまでするなんて、どこまで腐った人間なんだろ」
まるで自分のことのように、怒りに震える彩葉たち。
本当にちゃんと考えなくちゃいけない。
「自分で何とかするよ。私のことだもん」
「でも……っ」
「私のせいで誰も傷つけたくない。話……聞いてくれてありがと。みんな大好き」
精一杯力を込めて、私はみんなを抱きしめた。



