好きが涙に変わって溢れてく。


ドキッとした。

そんなことを言われるなんて。


のみかけのジュースのコップを握り締め、私は俯く。




「桜綾……」



「どうしてそんなこと聞くの?」



瞳に視線を送り、きっと半分睨み付けていたに違いない。


もちろん何でいきなりそんなこと言ったんだって怒りも少しはあるけど、でも不思議で仕方なかったから。



黙り込んでしまった瞳に変わって、今度は逢織が言った。



「桜綾。本当に私達のこと、信じてくれてる?」




――え?


逢織の疑うような、眼差し。



「ただの上辺だけの友達としか、思ってないの?」


「…………」



逢織の言ってる意味が何となくわかってきた気がして、けどそれを認めるわけにはいかなくて、私は何も言えずにいた。


きっとそれで確信したんだと思う。




「ねぇ桜綾……。お願いだから、辛いこと、1人で抱えようとしないで。桜綾は1人じゃないんだから。そんな桜綾見てる方が、辛くて苦しいよ」




――そんなつもりじゃなかったのに




「そうよ。何のために、私達がいると思ってるの?どんなことがあっても、いつでも桜綾を助けるよ?」




――痛いくらい、わかってたのに




「もっと頼ってよ。いっぱい頼って。桜綾の為なら、何だってするから」




――大切だから、ずっと黙ってたのに




「「「桜綾」」」




――どうしてみんな、気付いてくれたの……?





「う……っ」



自分でも知らない内に、瞳は涙でいっぱいになっている。


止まらなくて、子供みたいにいっぱい泣いた。



けど、涙の理由はなに――?




「全部吐き出していいよ。全部受け止めるからさ」