このままあのカフェにいる訳にも行かず、私たちは彩葉の家へ移動した。
3人に支えられるように私は歩いていた。そこまでしなきゃ、私は上手く足を動かせなかったんだ。
私が突然泣き出した理由。
魁に呼び出された理由を全て3人に話した。
もちろん、3人共驚きを隠せないようだ。
「魁が……明菜を……」
「まさか、想像もしてなかった」
「私も。絶対に桜綾に気があると思ってたのに」
いつもは明るい私たちも、重苦しい雰囲気へと変わっていく。
「ねぇどうしよう……。もしも明菜と魁が付き合ったりしたら……」
「それはないでしょ。明菜には彼氏がいるんだし」
「でも、上手くいってないんでしょう?可能性は十分あるよ」
不安で胸が押しつぶされそうになる。
もしそんな事があったら、一生立ち直れそうにないよ。
「明菜には一応私の気持ち伝えてあるけど……」
「え!?魁が好きって言ったの!?」



