急に後ろから肩を叩かれてビックリした。
「た、尊琉くん、おはよう」
そういえば、昨日あれから家に帰るまで一言も話さなかったからな。
『送ってくれてありがとう』くらいしか話してないから、ちょっと気まずい。
「どうしたの?また桜綾に会いにきただけとか?」
「もちろん」
彩葉……お願いだから今そういうこと言わないでよ~……
「昨日は楽しかったな」
「え……?」
どうして?
耳を疑った。そんな言葉が出るなんて、不思議で仕方ない。
「え?昨日って何!?何かあったのっ!?」
目をキラキラと輝かせる彩葉。
また尊琉君も余計なことを……
そんな彩葉を見て、逢織と瞳も駆け寄ってくるし。
「デートしたんだよなっ。遊園地行ったの」
「っ!?」
ちょっと……何でそれ言うのっ!?
「うっそー‼何で桜綾言ってくれなかったのよー」
「いいなぁー‼」
「ちょ、ちょっとみんな激しすぎ‼」
ガクガクと肩を揺さぶられて、もうやられ放題。
そんな興奮することじゃないし、しかも誤解してるし。
「あのね、2人でじゃなくて、明菜と魁も一緒だったの」
「……え?」
ピタッと動きが止まる3人。
あ~、彩葉には言いたくなかったんだけどな……
「何でまた……?」
「話すと長くなるからまたちゃんと言う」
とりあえずいつ明菜が帰ってくるかわかんないから、この話題はもうナシにして……
と目で3人に訴えて、何となく通じたのかそれ以上何も言わなかった。



