好きが涙に変わって溢れてく。


*****


眩しい光に思わず目を細めた。


やっと外に出られたんだ……



本当に走ればあっという間だったけど。
こうしてまた外に出るのは久しぶりに感じた。



外には尊琉君がいて、だけどその険しい表情に彼の視線を辿っていくと、まだ繋がれている私達の手に注がれている。



「あ……っ‼」



変な誤解を招かないように慌てて手を離すと、私は尊琉君の目の前に。


その時初めて、数が1人足りないことに気がついた。




「あれ……明菜は?」



尊琉君を見上げると、彼は呆れ顔で魁を見る。



「あの子なら帰ってったぞ。しかも大分怒って」



尊琉君の言葉にやっと自分がまずいことをしてしまったとわかって、頭を抱えた。


大変……また明菜を怒らすようなことしちゃった……


こうならないように気をつけてたのに。




「……そっか」



魁は頭を掻いてはぁと溜め息を吐くと、


「片桐のことよろしくな。俺は追い掛けるから」


尊琉君に向かって言った。


まるでお兄ちゃんみたいに、頭にポンポンと手を置く。



「あの……っ、ごめんね!ありがとうっ」



走っていく魁の背中に叫ぶと



「お前のせいじゃねぇからっ!気にすんなっ‼」



と手を上げながら言って、去っていった。



残された私と尊琉君。
尊琉君はずっと眉間に皺が集まった顔で、少し怖い。


絶対、尊琉君も怒ってる……




「あの……」


「ごめんな」


「え?」





「絶対離れないって……約束したのに」