好きが涙に変わって溢れてく。


そんな願いも叶うはずはなく。


お化け屋敷なんだから前や横からいきなり現れると思っていたら、それは意外にも後ろからだった。



まるでゾンビが襲ってくるかのようなうめき声と共に、ポンと両肩に手を置かれた瞬間。






「いやぁーっ‼」




恐怖で頭の中が真っ白で、何も考えられない。



「桜綾ちゃん!?」



逃げたくて、尊琉君の腕を放して後ろも振り向かずに私は全速力で走った。