そんな願いも叶うはずはなく。 お化け屋敷なんだから前や横からいきなり現れると思っていたら、それは意外にも後ろからだった。 まるでゾンビが襲ってくるかのようなうめき声と共に、ポンと両肩に手を置かれた瞬間。 「いやぁーっ‼」 恐怖で頭の中が真っ白で、何も考えられない。 「桜綾ちゃん!?」 逃げたくて、尊琉君の腕を放して後ろも振り向かずに私は全速力で走った。