好きが涙に変わって溢れてく。


いつ見てもムカつく……



「あんな女のどこがいいんだか……やっぱりあいつはよくわかんない」


「仕方ないよ……好みは人それぞれなんだからさ」



彩葉の怒りを鎮めようとそう言ったのに、逆に火をつけてしまったようだ。



「桜綾ーっ、悔しくないの!?あんなやつに好き勝手されて‼」



胸倉を掴んでブンブン揺さぶられ、私の首が大きく揺れる。



「悔しいに決まってんじゃん……でもどうしようもないもん」



彩葉の手を掴んで落ち着かせる。


魁が明菜を嫌うことも、明菜が魁を手放すことも、どっちも有り得ないし。



私が魁のことを想い続ける限り、明菜は絶対にない。


人の不幸を幸せの源にしてるんだからあいつは。



ずっと仲よく喋っているのだと思っていたら、



「桜綾ーっ‼」


急に後ろから声が。


信じられない。私の名前を呼んだのは、明菜だったから。



笑顔で私のことを手招きしている明菜。もちろん後ろには魁もいる。



きっと彩葉たちも驚いていたと思うけど、さすがに無視することが出来ず明菜の元へ。




「何?」



何か企んでいるということはすぐにわかる。明菜は笑顔でこう言った。




「ねぇ、今週の日曜日一緒に遊ばない?」