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今日は久しぶりに4人で遊びに行こうということになり、私たちは帰る準備をしていた。
すると……。
「ねぇ桜綾、魁が話あるからちょっと残れないかだって‼」
「……へ?」
ニヤニヤしながらそう言う彩葉。
話……?
どうしたんだろう突然。
「魁のクラスに来てだってさ。行っといで‼ 」
「え……、でもこれから」
「そんなのいいからいいから‼もしかしたら告白かもしれないでしょ~?」
『告白』という言葉を聞いて、ボンッ‼と心臓が破裂しそうだ。
「な、何言ってんの!?」
「ほらほら気になるでしょ?逢織と瞳にはちゃんと伝えておくから、早く行ってきなよ」
恥ずかしくてなかなか歩き出せない私の背中を、彩葉がぐいぐいと押していく。
うそ……本当に……?
魁に呼び出されたなんて初めてだ。しかも放課後に。
彩葉の言葉もあり、そっちの方向にばっかり考えてしまう私は、ガチガチに体が固まってしまうばかり。
無理矢理教室から追い出された私は、何度か深呼吸を繰り返した後、魁の教室へ向かった。