好きが涙に変わって溢れてく。



気にしないでって言われても、やっぱり気にするよなぁ……


尊琉君と一緒に帰りながら、私は考えていた。


今の関係のままだったら、私は尊琉君に辛い思いさせるだけなのかも。


尊琉君はそれでもいいって言ってたけど、やっぱり罪悪感は消えないし……






「――桜綾ちゃん?」


「っ‼は、はいっ」



ハッと一瞬で意識がこっちの世界に戻って、反応すると自然と背筋が伸びた。



「ぼーっとしてた?」


「あ……ごめんね」



すんなり認めた私。

“全然いいよ”と言いながらまた前を見る尊琉君。


改めて思う。尊琉君は優しいから、私のせいで辛い思いさせたくないと。


やっぱり私はもう、尊琉君とは関わらない方が……





「なぁ……」



急に尊琉君が立ち止まって、真剣そのものの顔で私を見る。



「俺は桜綾ちゃんに、俺の気持ちちゃんと伝えたよな?」


「?どうしたの突然……」


「俺は桜綾ちゃんが好きだ。ずっと一途な所とか、明るい所とか、本当に好きだよ」



何回聞いても聞き慣れない言葉に顔の温度が一気に上昇していくのがわかる。



「好きな奴がいるのはわかってる。だから邪魔はしない。でも、今の俺にはどうしても桜綾ちゃんじゃなきゃダメなんだ。だから……」



どんどん尊琉君との距離が近づいていく。


目の前まで来ると、尊琉君は私の手を握って顔を近付けた。





「少しずつでもいいから、俺のこともちゃんと見て?ただの友達とかじゃなくて、1人の男として、俺を見て……」