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「え?じゃあ、尊琉の気持ち今まで全く知らなかったの!?」
「うん……全然知らなかった。思いもしなかった」
私の言葉に、そこにいた3人全員が心底驚いているようだ。
私にしてみたら、それの方がビックリで。
「3人共知ってたの!?」
「「「うん」」」
そんな声を揃えてキッパリ言わなくても……
「何で!?どうして教えてくれなかったのよーっ」
「だって尊琉が自分で言うから言うなって何回も言うんだもん……それにちょっとは桜綾も気付いてると思ってたし……」
逢織に相談してたんだ……
全く関係ない瞳と彩葉も知ってたって、じゃあ知らなかったのは私1人。
どれだけ鈍いんだろ……自分。
「尊琉と付き合うの?」
「ううん。それはないよ、やっぱり」
迷うことなく私は首を横に振った。
「忘れなきゃいけないってわかってるけど、やっぱり魁への想いは消えない。そんな中途半端な気持ちじゃ尊琉君とは付き合えないよ。尊琉君にも昨日ちゃんと伝えたから……」
「そっか」
少し批判をくらうんじゃないかって思ってたけど、案外3人共すんなり納得してくれた。
「私ね、ちゃんと伝えたよ?尊琉に。『桜綾はずっと前から想ってる人がいるから、あんまり応援は出来ない』って。『尊琉が叶う可能性も限りなくゼロに違いよ』って」
頬杖をついて笑う逢織。
「だけどね、尊琉は『それでもいい』って。『最後まで諦めたくない』って。『そんな桜綾ちゃんだから好きなんだ』って、そればっかり言ってたよ」
「……そう」
「邪魔するつもりはないって。ただ、桜綾の支えになりたいって言ってた」



