好きが涙に変わって溢れてく。


「いつもそうやって笑ってる方がいいよ」


「えー、いつも笑ってるよー?」


「今の笑顔が1番いいってことっ‼」


「ふふ、ありがと」



丁度良くチャイムがなって、私たちは一緒に教室へ向かった。


どこからか感じる、視線を無視して。







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「ずいぶんと長いトイレだったねぇ」


怖い顔してる彩葉のその迫力に圧倒させられる。



「あはは……ちょっと散歩してて」


「心配だったからトイレ見に行ったらいないし」


「ゴメンナサイ」



素直に頭を下げる。


彩葉たちは私をじっと見つめていたが、理由とかは聞いてこなかった。


少しだけホッとしたのも束の間、瞳が首を傾げて私に訊ねてくる。



「桜綾……泣いた?」


「えっ!?どうして?」


「なんか鼻赤いし……目もちょっと充血してる」


「うそっ!?」



カバンの中から鏡を取り出して確かめてみる。


あ……ホントだ……



「泣いたの?」


「泣いてないよー、でも風に当たって寒かったから目が乾いて涙出そうにはなったけど……」


「こんな寒い時に風になんて当たりに行くなよっ‼」


「だってー……」