好きが涙に変わって溢れてく。


「本当に最低だよね~。あんな酷いことみんなの前で言うなんてさぁ」


「人間としてありえないっ」


「まさかそんな奴だったとはなぁ」



そんな陰口も耳にタコが出来るくらい聞いた。



「あいつら……っ」


「待って‼もう放っておくのが1番だって。彩葉まで悪者にされるよ……っ」



急に立ち上がる彩葉の肩を掴んで落ち着かせる。



彩葉はそういう言葉を少しでも耳にするとすぐに熱くなるタイプだから、嬉しいといえば嬉しいけど……申し訳ない。




「もう私らも悪者だって。明菜に言ってやったもん」


「え、そうなの……?」


「うん」



ニッコリと笑う瞳と逢織。

何故かその笑顔が恐ろしく感じてしまった。



「だからそこは気にしないでね。別に悪者でも上等」


「そ、そう……」



みんな凄い強気。

圧倒されそうになる。


私も強くならなきゃ……



あれから何日か経ったけれど、私はあれ以来明菜とも魁とも一言も言葉を交わしていない。


廊下ですれ違っても、目も合わさなかった。