好きが涙に変わって溢れてく。


「面白いって、これが普通でしょっ‼誰だってこうなるよっ」


「さぁ?お前だからだろ」



こんなに近くにいる。いつも1つ屋根の下で一緒にいる。


今だって、手を伸ばせばお兄ちゃんに触れることだってできる。


お兄ちゃんが魁だったらよかったのにな……


こんなこと思っちゃ最低かな。




「いつもそんなふくれっ面でいたら、嫌われるぞ」



ピタリと私の動きが止まる。


お兄ちゃんも、その異変に一気に顔色が変わった。



嫌われる……?


どんなに笑ってたって何も変わりなくて、ただ悪者にされるだけなのに。








「もう、嫌われてるから」




私は皮肉めいた笑みを浮かべて、そのまま自分の部屋に入った。









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それなりに私のことを避けたりする人もいた。もちろんそのほとんどが明菜の味方。


どうせみんなにいいように説明してるに違いない。



私はもう何も言わなかった。


言うことも疲れる。


全員じゃないし、普通に接してくれる人もいる。


わかってくれる人がいるから、それだけでいい。