お兄ちゃんの反応を伺いながら私はボソボソと声を漏らす。
すると、無言で大きな溜め息を吐いているお兄ちゃん。
怒られると思ってぎゅっと目を閉じたら、意外にも優しく頭を撫でられた。
「あほ。お前そんなこと気にしてたのか?」
「だって……その時からお兄ちゃんと微妙だったし…」
「それはお前が俺を避けてたんだろ?だから俺は何も言わなかったの。別に気にしてねぇよ」
私がお兄ちゃんを避けてたの……?
全部無意識だったから、全然気がつかなかった。
「じゃあ……怒ってない?」
「はぁ、怒る理由がねぇよ。それとも、怒ってほしいのか?」
からかうお兄ちゃんに、私はムッと眉をしかめる。
「嫌に決まってるでしょっ!暴力反対っ‼」
ムカついたけど、いつもの仲に戻ったみたいでどこか嬉しかった。
不安になるよりは、こっちの方が全然いい。
「それよりお前……学校終わんの早くねぇか?」
「あ、うん……そうなの」



