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「…………」
今私が歩いているのは3年生の廊下。
みんな私を見るなりクスクス笑ったり、睨みつけたり、誰かに耳うちしたりしていた。
あんなこと大声で言って、それを大勢に見られたんだから広まって当たり前か。
彼らを見ないまま、私は教室に入る。
もちろんそこには、友達と喋っている明菜もいた。
だけど私は決して目を合わせようとはせず、向かったのは私の座席。
そして手にしたのは、カバン。
「桜綾?もしかして、帰るの?」
「うん。もうあと1限だけだけど、今日は帰るね」
「……そっか。わかった」
まだどこか心配そうに私を見る3人だったけど、私は笑顔を絶やさなかった。
クラス中の視線が、私に集まる。
「もう学校に来なくていいのに」
そんな声がどこからか小声で聞こえたけど、知らないフリをした。



