間接キス……
止めようとしたけど、遅かった。
「ほらな。こんなの余裕だって」
空になった紙コップをテーブルの上に置く。
私は何とも言えない顔で魁を見つめていた。
「何だよ?」
「ううん、何でもない」
ケロッとしている魁。
自分がしたことじゃないのに、こんなにドキドキしてるのは私だけ。
きっと魁は、全く気にもしてないんだろうな。
「元気になった?」
「え?」
魁はその紙コップをごみ箱に捨てると、私の隣に立った。
「こんな所にずっといても楽しくねぇだろ?どっか回ろうぜ」
「あ、でも……あの2人……」
まだ帰ってきてないのに……
「大丈夫、あいつらには2人で回るってさっき言っといたから。あいつらだってそっちの方がいいだろ」
そっか。
ってことは、魁と2人で回るの?
そんな夢みたいなこと……
みるみるうちに私の顔は笑顔に変わっていく。
「うん‼行く‼」
さっきまでの疲れも全部どこかへ吹き飛んでいった私。
その後、2人で園内を回り始めた。



