楽しい。それに彩葉が幸せそうで、本当によかった。
ちょくちょく遼也と2人で会話してるし、結構いい雰囲気。
相っ変わらず遼也は私にはムカつくことばっかするけどねっ。
でも彩葉と遼也が2人で話せば必然的に私は魁と2人になるから、そこは感謝しないとね。
午前は休憩せずにひたすら歩き回って、アトラクションもそれなりに乗ることができた。
昼時になり、私たちは丁度近くにあったレストランで一息つくことにした。
「あー楽しー」
買ったハンバーガーをみんなでかぶりつきながら、彩葉がポツリと漏らす。
あれだけ騒いだのにも関わらず、彩葉はすごく元気だ。
「お前は昔から遊ぶことに関しては体力持つよな」
「うんっ、楽しい時限定だけどね」
呆れたようにため息を吐く魁は、どこか疲れ気味。
どちらかと言えば私もそう。
でも、楽しいけどね。
「それに比べて片桐はおばさんだよなぁ」
「は!?誰がおばさんだって?」



