好きが涙に変わって溢れてく。


「俺らさ、こいつが時間間違えたせいで早く着きすぎてよ、20分くらいヒマだったぜ……」


「20分も?」


「おい、お前だってすんなりついてきたじゃねぇかよっ‼」



魁が遼也を指差しながら言うと、遼也は恥ずかしそうに弁解する。


20分もずっとここで待ってたんだ……

遼也ってば、緊張して早く来すぎたりして。



「じゃあ行くか。人も多くなってきたし、早く並ばねぇと乗れなくなるし」


「うんっ!行こ‼」



少し言葉を交わし、場が和んできた所で私たちは園内に入っていった。







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広い敷地内を片っ端から見ていって、目に入ったアトラクションから列に並ぶ。


待っている間も別に退屈じゃなかった。

4人で話せば会話は弾むし、あっという間に順番が来る。



ジェットコースターに乗って思いっきり叫んだり、私たちが写ってる写真を見て大笑いしたり、4人とも笑顔が絶えなかった。