私はあなたが好き。
あなた以外に考えられない。
「片桐も一途なんだな」
「そうでしょ。よく言われる」
真剣だった顔でふいに見せた笑顔に、私の胸はドキンと疼く。
惹かれた理由の1番はきっとこれだと思う。
私、その笑顔が1番大好きだな……。
「片想いってさ……なかなか上手くいかねえもんだな」
ちりとりにゴミを集めて、ゴミ箱に捨てる。
何度か繰り返していく内に、教室はきれいになっていく。
「俺さ……すっげぇ好きなのに。伝わらなくて、伝えられなくて、そんな自分にすっげぇ腹立つ。やっと積極的になれたと思ったのに、肝心な言葉だけはどうしても口に出来ねえんだ。何でだろ……」
きっとこれは明菜のことだ。
そして魁の気持ちは、私と同じ。
「わかるよ。私も同じだから」
自分と魁の箒を片付けると、私はその場に立ち止まった。



