恋するホイップ



「今日の服、お前も似合ってる」

「えっ、あ、ありがとう!」

「髪型も可愛い、ふわふわしててずっと触りたくなる」

「う、うん、ありがとう」

「メイクしてる?」

「ちょっとだけ」

「唇もなんかキラキラしてるし」

「これ、友達が買ってくれたリップなんだ」

「色気がすごい」

「いっ……!?」

「あぁ、あと、なんかいつもより背高いと思ったらヒール履いてんだ」

「う…はい…」

「キスしやすくていいな、このくらいだと」

「あの……」

「今日映画行ったあとどうするか迷ってたけど、帰す気なくなったな」

「えっと……」

「もしかしたら連れて帰るけど、文句言うなよ」

「……、……」



黙って立ち尽くしていると、おかしそうに隼人くんが笑った。


「俺の勝ち」


「~~~~っ!!」



心から楽しそうに笑いながら言う隼人くんに、してやられたと私は頭を抱えた。