「………」
「………」
あ、暑いな、なんか。
まだ初夏なのに、今日ってこんなに暑かったっけ。
汗すら滲むほどの身体の火照りに、焦燥にも似た気持ちがめぐる。
どうしよ、がんばって率直な気持ち伝えてみたけど
隼人くん固まってるし
かっこいい、なんてありふれた言葉すぎたかな。
いつもと違ってさわやかな雰囲気で優しく感じるとか、きらきらしすぎて眩しいとか、何着ても似合いそうなくらいスタイルいいとか、足長いとか、肌きれいとか、やっぱりかっこいい、とか。
もっと言い分考えたほうがよかった?
なんてそんなことを延々と考えていると
「…麻由」
「は、はい!」
やっと口を開いてくれた隼人くんをみると、その頬がすこし赤くなってるような気がして。
びっくりして目を丸くする。
「隼人くん、もしかして、照れてる…?」
「……うるさい」
決して目を合わせようとしないクールな横顔に、私はおかしくなってふふっと笑ってしまった。
彼は納得行かなそうに眉をひそめて、私の服を指差して言った。


