恋するホイップ



俯く私に影が落ちる。

隼人くんが近寄って、私の髪に触れた。


「髪もしばってるの新鮮」


「あ…いつも下ろしてるから…」


普段からあまり髪はしばらない。

しばったとしても雑なポニーテールとか、一つ結びだ。


今日はゆっこに教えてもらった通り、サイドを三つ編みで編み上げてゆるりとお団子型に髪を上げているから、首がすーすーする。



「下ろしてるのも好きだけど、上げてるほうが似合う」


「え、ほ、ほんと?」


「ん。可愛い」



前髪を撫でる手の間から覗き上げると、私をみる真っ黒な瞳と目があった。


見られてる、と思うだけで頭のてっぺんまで血が上る。


「…麻由ってさ、肌白いよな」

「そう、ですかね…?」

「白い。髪あげてるし、首まで赤くなってんのすぐわかる」

「な……!!」


反射的に後ずさって首元を両手で隠す。

うわ――、そんなとこまで見られてるなんて!!

ああもう、だめだ、全身布で覆いたい。

隼人くんの前じゃ肌見せられないよ!!