恋するホイップ




よかった、なんとか間に合いそう。



駅の近くになるにつれて、人通りが多くなっていく。


日曜なだけあって、路上にもホームにも人が溢れかえっていた。


自分が普段と違う服装をしているからか、通り過ぎざまに見かける女の子の服を意識して目で追ってしまう。


みんな可愛い格好してるなぁ。

もしかしたら私みたいに好きな人と出かける予定だったり、彼氏とのデートなのかもしれない。


やっぱり自分の見た目には自信がもてない。

お母さんが可愛く仕立ててくれたし、ゆっこもネイルとかメイクを教えてくれた。


大丈夫、変ではないもんね、うん。


私は周りを見渡して待ち合わせの相手を探した。


こんな人ごみじゃ、隼人くんどこにいるかわかんないや……。



「…あ」


と、駅のホームの柱に寄りかかって立っている一人に目が留まった。

ただならぬイケメンオーラが、こっちにまで伝わってくる。



「…全然心配なかったな」


ちょっと笑いながら、私は彼のもとへ小走りで駆けていった。


たくさん人が溢れてる中で、隼人くんはそれでも一番目立っている。

目が素通りできないくらい、そこにいるだけで存在感があった。