恋するホイップ



「それから中華屋の前でまた会って、それから目が合ったら変な会釈するようになったよな」


「やっぱり隼人くんも変だって思ってたの?」


お互いそう思ってたんだ…。

やはりあの関係は明らかに謎だったらしい。


「会釈なんかするんだったら話したいと思ってたよ」


「私も…でも勇気がでなくて」


そんなに仲よかったわけじゃないし、しつこいと思われても嫌だったし。


隼人くんも私の呟きに小さくうなずいた。


「……それが、今はこうして当たり前に話してるとか、あの時あんなことで悩んでたのが馬鹿らしくなる」


「ふふ、そうかも。でも、あの時はあの時で結構必死だった」


「たしかに」と隼人くんは吹き出して、つられて私も笑った。