恋するホイップ



私が顔をしかめると、隼人くんは笑いながらも手を離してくれた。


「私、そんなに無防備かな…」


「自覚ないのかよ」


「普通に歩いてただけだもん」


「はぁ…だからこの前みたくナンパされるんだっつーの」


「う…」


言い返せない。

あの時は本当に助けてもらわなかったら恐ろしいことになってただろうから。


「でも、そんなに前から見られてたなんて、ちょっと恥ずかしいな。私変なことしてなかった?」

「変なことって?」

「えっと…例えば、食べすぎてたりとか」


中華屋さんでの肉まんの件が思い出される。

「ああ、そういうこと」と、隼人くんもあの一件を連想したみたいで吹き出した。


「あっ、また笑った!」


今絶対私が肉まん4つ食べようとしてた女だったこと思い出してるな。


その記憶だけはこの人の頭から抜きとりたいぃ〜〜!