恋するホイップ




最近は泣いてることはないし、あるとしたらやっぱりはじめの方。


でもそれを隼人くんが知ってるはずないのに……。



なんだかネジが噛み合わなくて

私は隼人くんを見上げた。



すると私の考えを察していたように、隼人くんはふっと笑って頬杖をついていた手を下げて頭をかいた。



「麻由にとっては俺と初めて会ったのは数週間前だと思うけど……、俺はちょうどその頃から知ってた」


「え………!?」


思いもしなかった事実に呆然とする。


「し、知ってたって…そんな前から、どうして」


「見つけたのはたまたまだよ。ただちょっと目立ってたから目に付いたんだと思う。こんな道を歩くには、お前は純粋すぎたから」


「それってどういう…」



言いかける私に隼人くんがむにっと頰つまんだ。


「な、にゃにするの…っ」


ほっぺたが寄って上手く話せない!



「無防備ってこと。警戒心もなんもないまま泣いたりして、いつ誰に絡まれるかって思って気が気じゃなかった」