「………」
返事がしばらくなかった。
私は俯いたまま顔があげられず、彼が口を開くのをひたすら待った。
周りのノイズだけがやたらと響く。
うるさいくらいに人の声、会話が耳に入ってくるのに
どれもこれも内容は右から左へ通り過ぎた。
どくどくと心臓が波打つ。
ああ、こわい。
言っちゃったものはもうしょうがない。
これが私の正直な気持ちなんだもの。
好きで、隼人くんが好きで
ただそれを伝えたかった。
あの女の子のことがあって
不安な想像のせいで怖気付いて泣いたけど
やっぱり言うしかない
だから今、伝えた。


