袋の中には3つの肉まん。
左手には今から食べようとした肉まんがもうひとつ。
ハッと我に返ってから勢いよく首をふった。
「ちちち違いますよ!?
こっ、これは家族の分で、私が食べるのはこの1つだけ! 全部食べるわけじゃないですから!!」
最近胃袋でかくなってる気がするから食べれないこともないんですけどね!
でもこんな夜中に繁華街をウロついて、肉まんを4つも食べるような食い意地が張る女子だなんて認識はされたくない。
そんな印象で固定されても困るから全力で否定しておく。
あまりの私の慌てっぷりに、彼は次第に可笑しそうに吹き出した。
「ぶはっ……ハハっ、そんな焦んなくてもいいのに」
「だ、だってほんとに違うんです!」
ムキになって言い返しても、それも面白そうに笑う彼。
あんまり笑うから、こっちは恥ずかしさが増して顔が熱くなってくる。


