バイト先の先輩たちも、私のクラスメイトだっていうことで来てくれたらサービスしてくれること多いから
あの店は通いやすくなってるのかな。
結構な頻度できてくれる。
クラスの子に着物姿を見られるのは恥ずかしいけど…でもみんな似合ってるって言ってくれるし、応援してくれるのが嬉しい。
隼人くんも前に来てくれるって言ってたけど
………
……なんか隼人くんだといつもの倍は緊張しそう。
「麻由」
「うん?」
見ると彼は思ったより近距離に迫って、深刻な顔つきでいた。
「今まで、バイト先で帰り待たれたこととかあった?」
「な、ないよ、そんなこと! すごく遅い時間になるし」
「…ふーん…」
……どうしたんだろ、隼人くん
なんかさっきから質問攻めな気が…?
何を考えてるのか探ろうとじいっと見つめると、
彼もまた同じように私を見返した。
「………」
「………」
「…………」
「…………」
「………………あ、あの…」
「なに?」
先に私が目をそらした。
「隼人くん、怒ってるの…?」
「怒ってない、むかついてるだけ」
それを怒ってるって言うのでは…!?


