2人でパスタを食べ始めながら、私はぽつりとさっき気になっていたことを口に出した。
「あの…隼人くん」
「ん?」
「こういうふうに、友達とかと映画とかご飯食べに行ったりとか、するの?」
「ああ、たまに。連れの連中に誘われるときは」
いつものあの男の子たちのことかな。
「えと、その…お、女の子ととか、行ったりしないの?」
「はあ?」
隼人くんは「なんだそれ」と思いっきり怪訝そうに首をひねった。
「行くわけねえだろ」
「そ、そうなんだ」
「大体俺は女とつるむのが嫌いなの」
「女の子が嫌いってこと?」
「まあな」
「じゃあ……」
私は?
と言おうとするのに合わせるように隼人くんが言葉を続けた。
「ああ、ちなみに、麻由は別だから。そこらへんの女に誘われて出かけるのなんてごめんだけど、麻由ならなんでもいい」
「えっ…」
それってかなりの殺し文句なのでは。
案の定またくらりと目眩がしそうになった。


