「ねえ、そっちのほうがおいしそう!」
「じゃあ食べてみる?」
「いいの?」
「その代わりお前のもちょうだい」
女の子が嬉しそうに頷いたのを見て、彼氏さんは自分のパフェを綺麗に掬い取り躊躇なく彼女の口元へスプーンを運んだ。
促されるまま口を開く女の子は、少し恥ずかしそうにしながらも美味しそうに顔をほころばせた。
それをみて男の子のほうもまた、目を細めてその様子を見守っている。
「………」
今度は交代で食べさせあっているカップルを見つめて、私はつい自分たちの場合を想像した。
私と隼人くんが……って……
ずうずうしくもされる側を想像してしまい、思わず机にゴンッと額をぶつけた。


