なんかもう…この人には勝てる気がしない…。 自信満々に微笑む隼人くんにデコピンくらい当てたい気分だ。 「怒った? 麻由」 「……いいえ。ぜんぜん」 「嘘つけ。声が低いぞ」 「低くない、いつも通りです」 「悪い、機嫌直して。もう言わねーから」 「ほんとですか?」 「うん、今日は」 ………。 この後、映画館までの道のりの間 私の頰がむくれっぱなしだったのは、いうまでもないーーー。