そのあまりに親密感のある握られ方に、私は「えっ」と声を漏らした。
手の指と指の間に、隼人くんの長くて骨ばった指が絡まっている。
そのするりとした感触になぜか妙に気恥しくなってくる。
しかもしきりに私の手の感触を確かめるように指を動かしてくるのが、すごくくすぐったい。
というかこれ、完全なる“恋人繋ぎ”じゃないですかっ!!
「あ、あの、隼人くん…手が…」
「嫌?」
「い、嫌じゃない、けど、これはその、恥ずかしいっていうか…できれば普通のつなぎ方が」
「じゃあ、映画館までこのままね」
『じゃあ』の使いどころおかしい!!
「このつなぎ方じゃなきゃだめなんですか?」
「あぁ、こうすると麻由って照れるだろ」
「は………」
言われた意味がわからずぽかんとする。
照れるから、どうして手をつなぐんだろうか。
問うように彼をみると、目に映ったその表情は心の底から意地悪そうで。
「お前のそうやって恥ずかしがってるとこ、可愛いからいじめたくなんだよね」


