私は言われた通りに鍵をかけると、相談室を使いやすいように、椅子や机の配置を変えた。
霧雨さんにも手伝ってもらって、机をどけたり移動したりする。
「頼んじゃってごめんね……ありがとう」
作業が終わると、そう言ってパイプ椅子に腰かけた。……霧雨さんも、床に座る。
気まずい空気が流れ、息がしづらい。
何かないか、なにか……と、考えていたその時……霧雨さんの口が、小さく動いた。
「ごめんなさい……」
確かに、そう言った。
どうして謝ったのか、その言葉の意図が分からなかった。……霧雨さんが、何を言いたいのかが、分からなかった。
「どうして、謝るの?」
「本当は……佐山さんだって、アタシの事嫌いなんでしょ。……こんなに、このチームを掻き回したアタシを、……許せないんでしょ」
霧雨さんの声が、小さく震えている。
霧雨さんにも手伝ってもらって、机をどけたり移動したりする。
「頼んじゃってごめんね……ありがとう」
作業が終わると、そう言ってパイプ椅子に腰かけた。……霧雨さんも、床に座る。
気まずい空気が流れ、息がしづらい。
何かないか、なにか……と、考えていたその時……霧雨さんの口が、小さく動いた。
「ごめんなさい……」
確かに、そう言った。
どうして謝ったのか、その言葉の意図が分からなかった。……霧雨さんが、何を言いたいのかが、分からなかった。
「どうして、謝るの?」
「本当は……佐山さんだって、アタシの事嫌いなんでしょ。……こんなに、このチームを掻き回したアタシを、……許せないんでしょ」
霧雨さんの声が、小さく震えている。



