バアアアアァァンッ!!
大きな爆発音は、鼓膜をブルブルと震わせて脳を激しく打つ。
結構近いかもしれない……もしかしたら、この階のどこか。それか……───。
「規則性があるかどうか、調べてみるか」
賭けに出たような悠真の声に、私も轍も、強く頷く。
そして、鍵が外れた瞬間───私達は駆け出していた。
……これが、後に私達を苦しめることになるとも、知らずに。
『たった今、二階の二年四組がバクハツしました。死亡者はいません。
────引き続き、ゲームを行います』
耳をかすめる風が、気味の悪い放送の音を運んでいる。



