さっきの事を引きずっているのだろうか。
「轍も元気になったみたいだし、ここから遠い教室に移動するのもいいけど……」
と、私は言う。
「逆に、また近くってのもアリだぜ?」
悠真もそれに意見を重ねた。
近くか遠く……どっちでも、変わらないとは思うけどなぁ。これは"運次第"……規則性も、まだ分かっていないから。
と、思っていたとき、轍が考え込むように顎に手を当てて、口を開いた。
「なぁ、俺、思ったんだけどさ……」
「……何?」
私も悠真も、口を閉じて轍をじっと見る。
「次にどのグループを消すかとか……もしかして、もう決められてるとか。規則が存在していて、次にどの教室が爆発するかが、すでに決まっているなんてこと……あるのかな?」
──心臓が凍りついたように、一瞬鼓動が聞こえなくなった。



