爆発まで残り5分となりました

そろそろ、悠真達を起こした方がいいかな……。そのまま、悠真の席に向かう。




「悠真っ、起きて」


「……んぁ、誰だよ」



寝ぼけているのか、しばらく半開きの目で私を見ている悠真。



しばらくすると、大きな欠伸をして「よく寝たぁ」と伸びをした。



ほんのり日に照らされて茶色くなった髪の毛が、ぴよぴよと跳ねていた。





それにしても、お腹すいたな……。



「で、この後どうすんの?まだ教室、決まってないんだろ?」




悠真が黒板を見ながら、ぼそっと呟いた。そうだ。次の教室は……どうするんだろう。




「霧雨は何にも言わねぇんだし、俺らで決めるしかないよな」



作戦会議……らしきものをするため、三人ではじっこの席の周りに固まっていた私達。



轍も少しは元気になったみたいで、会議に参加しているのだけれど。……霧雨さんは、未だに何も言わなかった。