ビックリマークを語尾に押し付けて、返信のボタンを震える指で押した。
その途端、目の縁から涙が溢れて。
「柚希……柚希ぃっ」
私は携帯を胸に押し当てると、小声で何度も柚希の名前を呼んだ。そしてその場に腰を下ろして、ドアにもたれかかる。
本当に、よかった……。
柚希の安否が確認できて、このヒントの書かれた教室にも出会えたこと。
本当に、嬉しかった。……けど、どうしてだろう。……どうして死ぬかもしれないっていう不安がないんだろう。
この教室が───このクラスが守られているような安心感。死なないって最初からわかっているようで、悩みも不安も恐怖もない感覚。
テレパシーって言ったら納得できないけど、本当に。……今から死ぬっていうことが、考えられなかった。
……自信があるということとは、また違うような気がするけど。
私は目の縁を擦って立ち上がると、スピーカーの隣に掛けられた時計に目を向ける。
……十二時二十一分。
その途端、目の縁から涙が溢れて。
「柚希……柚希ぃっ」
私は携帯を胸に押し当てると、小声で何度も柚希の名前を呼んだ。そしてその場に腰を下ろして、ドアにもたれかかる。
本当に、よかった……。
柚希の安否が確認できて、このヒントの書かれた教室にも出会えたこと。
本当に、嬉しかった。……けど、どうしてだろう。……どうして死ぬかもしれないっていう不安がないんだろう。
この教室が───このクラスが守られているような安心感。死なないって最初からわかっているようで、悩みも不安も恐怖もない感覚。
テレパシーって言ったら納得できないけど、本当に。……今から死ぬっていうことが、考えられなかった。
……自信があるということとは、また違うような気がするけど。
私は目の縁を擦って立ち上がると、スピーカーの隣に掛けられた時計に目を向ける。
……十二時二十一分。



