ライバル……っていうか、むしろ敵なんだけど。……こんなことして、良いのかな?
スマホの画面を開くと、時刻は十二時四分と書かれていた。
さっきは時間通り、十一時半に爆発したから……───あと、二十六分。
呼吸を整えて、私は血の海の上を進んでいき、階段を下りた。
二年生の教室……そういえば、三年生になってから入ったことはあまりなかった……。
二年生の時のクラスは二組だったから、隣って言っても縁はない教室だった。
────ガラガラ。
扉を開けると、そこにはついさっきとは変わらない光景が広がっていた。
霧雨さんは同じ床の一点を見つめていて、轍も悠真も疲れて眠っている。
ドアを閉めて、振り向いたその時。
《ヴーッ、ヴーッ》
濁ったバイブの音と振動が、制服のポケットから体に伝わってきた。
スマホの画面を開くと、時刻は十二時四分と書かれていた。
さっきは時間通り、十一時半に爆発したから……───あと、二十六分。
呼吸を整えて、私は血の海の上を進んでいき、階段を下りた。
二年生の教室……そういえば、三年生になってから入ったことはあまりなかった……。
二年生の時のクラスは二組だったから、隣って言っても縁はない教室だった。
────ガラガラ。
扉を開けると、そこにはついさっきとは変わらない光景が広がっていた。
霧雨さんは同じ床の一点を見つめていて、轍も悠真も疲れて眠っている。
ドアを閉めて、振り向いたその時。
《ヴーッ、ヴーッ》
濁ったバイブの音と振動が、制服のポケットから体に伝わってきた。



